
平日の昼下がり、
高岡大仏そばにあるamida coffeeを訪れた。
amidaの名の通り、大仏をテーマにしたカフェだ。

シンプルな外観で好ましい。
が、ソフトクリームの置物は気になる。
金沢でもこの状の置き物をよく見かけたが、正直…いらないと思う。いや、ソフトクリーム売ってますよ~っていう宣伝効果を狙うのは理解できる。だとしても情緒ある雰囲気が台無しになる感は否めない。歴史ある地に突如出現したゆるキャラのよう。

観光客向けに自転車の貸し出しをしている。
カフェに立ち寄る客数はそこそ。テイクアウトしている客が多かった。大仏がてらドリンクをオーダーする観光客が複数いた。

日本三大仏と称される高岡大仏。
しかし、奈良や鎌倉のと異なり、高岡大仏は住宅街に位置する。住宅街にぽつんと建っており、三大仏が鎮座してそうな空気がまるでない。初めて訪れる観光客は「こんなとこに大仏が? 道を間違えた?」って不安になりそう。
ちなみに、現在の大仏は3代目。
1代目と2代目の大仏は、ともに家事で焼失した。現在の大仏が青銅製なのは、火事に耐えるためだ。木材に比べて青銅はコストがかかる。途中、資金繰りに難が生じたため、建造には33年の年月を要した。個人的には木造の高岡大仏を見てみたかった。4代目を建立する機会があれば、ぜひ木製でお願いしたい。

「鎌倉のより美男」
高岡大仏を見た与謝野晶子が残した言葉だ。
確かに、すっきりとした顔立ちだ。
しかし美人も三日で飽きるのと同じで、大仏も3分で飽きる。加えてイケメンには興味がなく、5分もしないうちに目的のカフェへと向かった。
店内の様子。客は私一人だったゆえ、周囲を気にすることなく写真をパシャパシャ。

計算して設計されているのだろう。小窓越しに見える鐘が素晴らしい。

ところで、この絵は誰が描いたの?

窓からは大仏も覗ける。

私がいたのはカフェの1階。2階席から大仏を拝めるようだ。頼めば2階席にも行けるっぽいが、コミュ障でためらった。
オーダーしたのは大仏ラテ(700円)。


コーヒーよりも、むしろクリームを飲んでる気がした。
ラテアートのレベルは高く、描く線が繊細だ。海外で目にするラテアートはチープ感があるのに…さすがアニメ大国。
今回は「映え」を考慮して名物大仏ラテにしたが、次回はスペシャルティーコーヒーを頼もう。口コミを見る限り、コーヒーおクオリティーは予想以上に高いらしい。